気を散らすことで集中する。ハンドスピナーはADHDの努力の手段だ

日経DUALの記事「松永暢史 AI時代を生き抜くのはADHD的個性だ」を読んでいて、こんな記述に出くわしました。

我々だって努力していないワケではないのです。
貧乏ゆすりをしたり、シャーペンを回したり、落書きしたりすることで、「それ以外の部分」を動かさない(座り続けている)ことに成功しているんです。

そうです!深くうなずいてしまいました。
私にもペン回しと抜毛癖があって、これをしないとどうにも落ち着かないのです。

身体を動かす衝動をどうやって改善できるのか考えてみました。

 

自己刺激で集中力を保つ

ADHDが身体を動かし続けるワケ

もっと大きく捉えると、

ADHD傾向のある人は、刺激が少ない環境には耐えられない
(例えば、静まりかえった図書館では集中できない)
        ↓
刺激を与えることで集中しようとしている
(例えば、ペン回し・ハンドスピナーで少しだけ身体を動かしたり、ホワイトノイズを聞いて少しだけ雑音を与える)

これが共通する特徴ではないでしょうか。

 

なぜ集中できるのか


分析するツイートがありました。「気を散らす能力」であるワーキングメモリを、ハンドスピナーで埋めてしまうというもの。納得できます。

 

身体を動かす癖は、自分に刺激を与えて集中しようと努力している証。

そう考えると、「いつまで経ってもこんな子どものような癖をして…」と自己嫌悪に陥る必要はありません。

 

変えた方が良い癖もある

しかし、やめた方がよい行動もあります。

ペン回しは良いですが、貧乏揺すりは嫌われますし、抜毛癖までいくと自傷行為です。

応用行動分析

応用行動分析というものがあります。発達障害のある子どもの教育方法です。

ABAの基本的な考え方として、対象の個人だけでなく、環境と個人のお互いの作用が行動を行動や感情を形づくると考えます。そのため、個人だけではなく、その周囲の環境(モノ、人)にもアプローチします。例えば、感覚刺激に敏感な子が、学習に集中できない場合、部屋の色や音を減らしたり、周囲の人も会話や行動を変えることで、望ましい行動を引き出します。

より

全ての問題行動には理由(本人のメリット)があると捉えて、環境を変えたり、同じメリットが得られる別の行動に置き換えることで問題行動を変えていくのだそうです。

別の行動に置き換える

貧乏揺すりのメリットは、少しだけ動き続けることで、逆に集中力を保てるということです。
同じように少しだけ動き続けて、しかも社会的に許される身体の動かし方に変えればよい。

ハンドスピナーは良さそうです。

にゃーん。

 

ハンドスピナーってどうなの

まず、使っている様子をチェック

なんとなく引き込まれるものがある…!これは絶対に好きだ!と感じました。

感覚を楽しむおもちゃ

ひんやりさらさらした触感、すっきりとする柑橘系の香りなど、快を感じる感覚欲求を満たすための道具を「フィジェットトイ」というのだそうです。
禁煙したい人がタバコの代わりに持ったりしているのですね。

ADHDのせいか知りませんが、さらさらの髪、石けんの香り、音楽など、感覚的なものに喜びを感じる力は人一倍敏感だと自覚しています。
「フィジェットトイ」合いそうです。

 

で、どんなものがあるのか調べてみると。


片手で回すタイプがいいのだな。


落とすとゴトッと音がするのは嫌だなぁ。職場で使いたいので静かなタイプがいいなぁ。
どうせたくさん落とすのだろうし、軽いのがいい。

軽いものは安いようです。回転時間が品質のステータスになっているらしく、軽いと回転にかかるエネルギーが少ないので回転時間が短くなるから安いのでしょう。
ペン回しの代わりに使うのだから、むしろたくさん触りたいので回転力は弱くて構いません。

 

 

これはアルミ製なので軽そう。正方形で、デスクに置いていても違和感ありませんね。

 

これなんてかっこいい。ボールが触り心地よいらしい。だけどかっこよすぎて職場では目立つかもしれない。

 

 

スカル型もかっこいい。

 

これは普通でいいですね。

これはめちゃめちゃかわいい!!クリスマスプレゼントによさそう。

まとめ

アルミの軽いやつを一つ買ってみました。

これで少しは集中できるかな・・・

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ホワイトノイズについては「生産性を上げるためにADHDの私が実践している集中する方法5選」もご覧ください。

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