1月末、〆切過ぎたタスクに苦しみました。やらなきゃいけないことを放置している罪悪感と申し訳なさ、焦燥感にヒリヒリしながら、どうしても取りかかれない苦しさ。結局、〆切1週間後に数時間でやっつけてなんとか提出した。
この苦しい経験から、タスクにとりかかれない理由はなんだったのか、教訓とともに書き残しておきます。
〆切を過ぎて生じる恐怖
様々なタスクを先延ばししていますが、〆切を過ぎたタスクの発する苦しみは次元が違います。取りかかるハードルがぐんと高くなります。そのタスクのことを考えるのすら嫌になる。朝起きると、身体は目覚めていてもベッドから起き上がりたくないのは、こういうときです。
相手への申し訳なさが恐怖の源のようです。
筆無精で年賀状や諸々の挨拶などもできないくせに、純粋なのか臆病なのかわかりませんが、不義理をしていまうことに、人一倍申し訳なさを感じてしまうらしく、〆切を過ぎたことへの罪悪感で動けなくなるのです。
タスクをできなかったのは自分のせいだとわかっている。しかも、〆切過ぎることについて一言でも事前連絡すればいいのに、していない。それどころか〆切過ぎて全く連絡つかない。あり得ない失礼な対応をしていることは自分でもよくわかっている。端から見れば、全く罪悪感を抱かない、とんでもなく失礼な奴に見えることでしょう。実際失礼な振る舞いをしてるんだけど。
失礼だと思われたくないから、なんとしても〆切には間に合わせたい。取りかかれないまま時は過ぎていくけど、〆切直前に徹夜で終わらせるブーストパワーを信じているから、〆切前には「間に合わなさそうです、すみません」とはいえないわけです。
〆切直前に終わればいいですが、終わらない場合。何の連絡もしないまま〆切が過ぎた状態で、とても失礼なことをしている。怒られる。申し訳なくて、怒られるのが怖すぎて、もうそのタスクの存在自体を抹消したい、触れたくない気持ちになってしまいます。
こうなると重症で、やらなきゃいけない義務感と焦燥でひりひりしながら時が無為に過ぎる状態になります。
〆切前に取りかかれない原因:不安
じゃあ、〆切前にやっつけちゃえばいいじゃん?
でも、タスクの種類によっては、〆切前でもどうしても取りかかれないものがあります。
先延ばしは苦手意識があるタスクで生じる
すんなりとりかかれるタスクと、いつまでもこびりついてしまうタスクがあります。これまで経験したことがない新しいタスクや、苦手意識があるタスクには、〆切前でも取りかかりたくなくて先延ばししてしまいます。
苦手意識があるタスクとは、長い文章を書くものや、プレゼンです。正確にいうと、台本があれば人前で話すことには支障はなくて、苦手なのは「何を、どういう順番で話せばいいか」を考えることであるようです。つまり、白紙の状態から全体像を想像して組み立てるのが苦手なのでしょう。そういうタスクを抱えてしまったとき、なにもできなくてフリーズしてしまいます。
余談ですが、知能検査のWAISでは、一部分から全体像を想像して組み立てる能力を測る「組合せ」という項目があります。私はこの「組合せ」の点が他の項目とかけ離れて低かった。こういう形で実生活に表れるのかと、今、非常に納得しました。
「できないこと」を露呈する不安
先延ばししているときの気持ちを考えてみると、一番大きいのはこれ。取りかかってみると、できないかもしれない。できなかったら自分の能力不足だとわかる。これが嫌なのでしょうか。
ダラダラすることへのうんざり感
〆切直前の切羽詰まった「今やらなければ」というプレッシャーがないとできない。期限まで余裕があるとダラダラしてしまって、一日中机に向かってはいたけど携帯の充電を食いつぶしながらネットしてた、みたいなことになります。この恐れもありそう。
やってわかったこと
今回は、やりたくなくて仕方が無かったけど、死刑前日みたいな気持ちで、死にそうになりながら、担当者の催促メールを開き、まず平謝り。次に「今日中に出します
」とメールして自分を追い込みました。そして無心にやる。という地獄のような作業をやりました。
やってみると、
・想像していたより簡単なタスクだった。
・相手は(それほど)怒っていなかった。
恐怖は自分の心の中にだけあった…。拍子抜けです。
教訓
・失礼と感じない対応をすること。連絡一つすればいいだけです。〆切前に出せればベスト、出せなければ早めに一言連絡を入れておくこと。
・ネガティブな結果を想像しない。
・質はどうでもいい。〆切に提出すれば十分。
・目標は低く、とにかく形にすればいい。
・取りかかればタスクの正体がわかる(難易度、見積もり時間)
・タスクと相手を恐れなくていい。
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