「もも裏歩き」で背筋がスッと伸びる。脳にもいいかも。

今、ある健康法、というか筋トレ…というか、脳に優しい歩き方?にハマっています。

 

「パンチドランカー」を聞いたことがあるでしょうか。頭部に強い打撃を受け続けたボクサーが、脳に障害を負ってしまうというもの。

スポーツによる脳への衝撃はますます重視されつつあります。

近年、若くして死んだNFLの選手を解剖したら、同じような障害(慢性外傷性脳症)が発見されたというニュースがありました。

脳の障害は死後に解剖してはじめてわかるので、存命中の選手のうち何割が脳障害を負っているのかわからないのだそうです。恐ろしいことに、存命中のNFL選手のほぼ全てが同様の障害を負っているのでは?という結論でした。

2015年には、アメリカサッカー連盟が10歳未満の子どものヘディングを禁止しました。
ヘディング後24時間は脳機能が大幅に低下するという実験結果も報告されています。

フットボールで頭部を故障した経験のある選手の死後の脳を調べたところ、202人中177人に慢性外傷性脳症(CTE)の兆候が見られたという。元NFL選手の検体に限ればその確率は111分の110で実に99%に及ぶ。

ジョン・アーシェルの引退にみる脳障害への不安
レイブンズがキャンプインして間もない7月27日、センター(C)の新先発有力候補だったジョン・アーシェルが何の前触れもなく引退を宣言した。まだ26歳でNFL4年目のシーズンを迎えようとしていたところだ。...

それらを知って、自分の生活にも注目するようになりました。

なぜって、NFL選手の脳障害の症状が、ADHDに共通するところがあったんです。注意が持続しない、遂行機能障害、自発性の低下、、、自分のようです。

さらに、私には脳みそに強い衝撃を与えた記憶があります。幼稚園のころ、階段から落ちて、回転しながら頭を「ガン!ガン!ガン!ガン!ガン!」と5,6回強く打ち付けました。子ども心に、こんなに強く打って大丈夫なのだろうかと思いました。外傷がなかったので、特に病院にも行きませんでした。こんな幼稚園の対応は、今なら問題になるのかもしれませんが。

気づかないうちに脳障害が進行している可能性があるという記事の内容は恐怖をもたらし、なるべく脳を揺らさないようにしようと意識が向くようになりました。

そうすると、気になったのが「歩くこと」です。

一歩、踏み出す度に頭が揺れます。頭が揺れて、ちょっと気持ち悪い気もする。脳に衝撃を与えているとも評価できます。

ADHDの症状がある人とそうでない人の差は、歩き方にも原因があるんじゃないか…。もちろんそれだけではないでしょうが、ヘッドバンキング程度の衝撃でもパンチドランカーの症状をもたらすそうです。そうであってもおかしくはありません。

もも裏歩きと出会った

そこにこの記事を読みました。

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日本人の歩き方は、腿の前側の筋肉を使いすぎているのだそうです。

小学校で「行進」の訓練をしましたよね。あれは、腿の前側を使う歩き方で、自然な歩き方ではないそう。行進の練習で腿の前側の筋肉を使う癖がついて、日本人の歩き方に影響しているかもしれないのだとか。

欧州や競合国のトップ選手は、腿裏の筋肉を使う「もも裏走り」をするのだそうです。

平愛梨と結婚した長友選手は、日本にいる間は「もも前走り」だったのを、海外に行って3年の間に「もも裏走り」に変えて成績が上がったとのこと。

「もも裏走り」とは、ブログが元にしている漫画「フットボールネーション」によれば、

  • 腿は、前側の筋肉(大腿四頭筋)が「ブレーキ」、後ろ側の筋肉(ハムストリングス)が「アクセル」のような関係。
  • 本来の歩き方は、後ろ側の筋肉を推進力として使う
  • 腿裏を使うと、大きなストライド(歩幅)になり、腸骨筋と大腰筋も使う
  • 腿裏を使うと、身体の軸がブレず、背筋が伸びて、頭が上下しない。

頭が上下しない!

もも裏歩きをやってみた

やってみると、

  • 頭が動かない
  • もも前がリラックスしている
  • ウエストの筋肉を使う
  • 背中の真ん中ぐらいから筋肉を使う
  • 体軸が安定する
  • 視線が遠くを向く
  • 「一本つり下げられている感覚」に自然となっている
  • お腹が凹んでいる
  • お腹を凹ませる筋肉がプルプルしている

つまり
めっちゃ筋肉使う!頭も揺れない!

重心が身体の後ろになって、姿勢がものすごくよくなります。

正しい歩き方って習ったことないですよね。これだったんだな、って思いました。

参考

「もも裏歩き」の詳しい解説は、フットボールネーション2巻に載っています。

 

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